clover-kのブログ

タイが好き。タイ衣装が好き。ハンドメイドが好き。天然石も好き。そんなことを綴っていきます。

桜の色をいただく-桜染めのやり方

桜の花が咲く前の枝を手に入れたけれど、

 いったいどうやって、

 桜染めをやったらいいのかしら?

 詳しい分量とか、隅から隅まで

 やり方が書いてないから不安。

 って方は多いと思います。

 私もそうでした。

 初めて桜染めをしようとする方に

 お役に立ちましたら、嬉しいです。

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桜染めに適した枝は、桜の咲く直前の蕾の付いた枝がいいそうです。

そうは言ってもそんなにタイミングよく手に入れることは難しいですよね。

今回は、近所の方が1月に桜の木の剪定をされているの偶然見つけた友人が

頼んで貰ってきたものがあったので、桜染めをやってみようと言う事になったんです。

では、やっていきますね。 

 

 

1 桜染めの材料

  

  •  桜の蕾の付いた枝-直径30cm深さ12cmのお鍋に2分目くらい
  • お水たっぷり
  • 布(綿、麻、絹など。ポリエステルが入っていないもの)-500gほど100cm×100cmの布2枚と、さらし150cmのもの2枚くらいの目安

  (今回は綿100%のさらし2枚と綿100%の11号帆布1枚と綿と麻混の布1枚を

   使いました。)

  • 直径30cmのお鍋(ステンレス製)と直径26cmのお鍋(ステンレス製)
  • 精練-洗濯用中性洗剤を適量(いつもの洗濯に使う分量)とお水
  • 下処理-成分無調整の豆乳1ℓ+お水1ℓ
  • 媒染液-(焼きミョウバン10g+お湯4.5L)

お鍋は 今回私たちが使ったもので、こんな大きなものは無くても出来ます。

分量はお鍋の大きさに比例して考えてくださいね。

でも、お鍋はステンレス製か、ホーロー製を使ってください。

染めの工程で媒染(色止め、発色のため)をするのですが、

媒染に使われるのに、アルミニウム、銅、鉄などがあり、

お鍋にその媒染の材料が含まれていると思うような色に染まらないため、

邪魔をしないステンレス製か、ホーロー製が良いといわれています。

小さなお鍋でも小さな布を染めることは出来ます。

染めたい布の大きさによって考えてみてくださいね。

布が泳ぐくらいの大きさが一番いいようです。

泳ぐほどではなかったけれど、

布にひたひたに被るくらいの液がある感じがいいようです。

 

 

2 桜染めの手順

 

  ・桜の染液を作る (1週間前くらいから)

  ・布を精練する  (1週間前)

  ・布に下処理をする(6日前から)

  ・布に模様をつける(以下は当日)

  ・染めの作業 

  ・後媒染する

  ・染める

  ・干す

 

3 桜染めの前にやる事

① 桜の染液を作る (1週間前くらいから)

 

桜の蕾の枝とか少し細いものは、そのまま煮ていきます。

 

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こんなに太い枝は、割って細かく砕いて煮ていきます。
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こんな感じにします。

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枝の汚れを落とすために、水で洗います。f:id:kurouver-k:20190227144715j:image

 

たっぷりのお水(お鍋に8分目くらいの)を入れて、
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細かく砕いた枝も洗って入れます。

桜の枝自体は、お鍋に2分目くらいの量でした。
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グツグツ煮ていきます。
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3時間くらい煮たら、

1回煮出した液と枝を分けて、

煮出した液-第一染液の途中を捨てます。

(黄色い成分オレンジやベージュも溶け出しているので、

黄色いのを好まない方は、捨てます。)

 

取り出した枝をまた、別のお鍋の8分目のお水を入れて、
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煮ていきます。

そのまま枝を入れたまま3時間煮詰めて、

冷まして、3時間煮詰めて、冷ましてを繰り返し、2日間くらいして、

また、

それを日本手ぬぐいとか、さらしで濾して

汚れを取り除いたものが第二染液②となります。


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それを寝かしておきます。今回は5日間くらい。

(寝かしておくと、赤みが強くなるそうです。)

 

(きっとまだ桜の染液が取れるはずなので、枝は乾燥させてまだ残しています。)

  

② 布を精練する  (1週間前)

 

 精練とは、染めるものに含まれている汚れや油分、糊などを取り除く下処理のことです。

 

新しい布でも糊が付いているため、精錬は必要です。

このひと手間で、ずいぶんと染色の仕上がりが変わってくるから不思議です。

 

私が染めたい、さらし(左)と11号帆布

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友人が染めたい、さらし(左)と綿と麻の混合布
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まず、水につけてさっと洗います。


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2回に分けてやりましたので、

ステンレス製の大きなお鍋に布約250gに対し、

お水6ℓと洗濯用中性洗剤小さじ1杯くらい×2

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で沸騰させない状態で1時間煮ます。

それから普通にすすいで脱水してきちんとしわを伸ばして干します。

 

③布に下処理をする(6日前から)

乾いたら、次は下処理です。

 

(天然染料は、たんぱく質に染まるので、たんぱく質の無い綿や麻を染める際は、前もって布地にたんぱく質をしみこませておく作業が必要です。

これを下処理と言います。

絹は繊維の種類が動物性です。絹の成分は蚕が体内で作り出す

たんぱく質・フィブロインを主成分としています。

つまり、植物性の繊維の綿や麻は下処理が必要で、

動物性繊維の絹は下処理がいらないってことですね。)

 

成分無調整の豆乳1ℓとお水1ℓを混ぜて


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布を時々混ぜながら、浸かりムラの無いようにして20分浸しておきます。


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それから、そのまま軽く脱水して(1分)しわを伸ばして干します。

ぽたぽた垂れるので、垂れてもいい場所に干してください。

この時、布をすすがないでください。

せっかくの下処理が無駄になりますので・・・

布が豆乳臭くなりますが、干すことによってその匂いは徐々に消えていきます。

出来るならこの干す作業を1週間くらいした方がいいみたいです。

風に当てることで、布にたんぱく質が染みわたって、

より染めの工程がたやすくなるそうです。

今回は3日間干しました。(途中雨が降ったので・・・)

 

4 桜染め当日

④染める前に模様を作る 

今回、写真を撮るのを忘れたので、以前のお茶染めの時の分で説明します。

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 左上の輪ゴム2重は花模様が出来ます。

真ん中くらいの輪ゴム1重は丸の形、

下の端を輪ゴムで止めたのは、微妙な形でした。

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⑤染めの作業 

 

第二染液1.5ℓとお水2.5ℓをステンレス製のお鍋に入れてグラグラ煮立てます。

お湯に布を浸し、軽く絞った後、

お鍋の中に入れます。

弱火にして30分染めます。

 

時々かき混ぜながら、染めムラの無いようにします。

 

さらし2枚

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綿と麻の混合

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帆布も・・・ 

  

⑥後媒染する 

 

媒染(ばいせん)というのは、染色の過程において、

染料を繊維に定着させる工程のことをいいます。

【ウール素材】:染める前に媒染を行う→先媒染( さきばいせん)

【絹・綿・麻素材】:染めた後に媒染を行う→後媒染(あとばいせん)

 

私たちが選んだ布は後媒染です。

媒染の材料に私たちは焼きミョウバンを選びました。

ステンレス製のお鍋にお湯4.5Lに焼きミョウバン10gを加えて煮ます。

沸騰したお湯に焼きミョウバンを一気に入れると吹きこぼれますので、

徐々に加えてください。

 

火を止めて、染めた布を水洗いした後、その中に入れて20分置きます。

時々かき混ぜながら行ってください。ムラをなくすためです。

 

 

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20分経ってから、水洗いをして、まだまだ色が思うようではないので

もう一度染めます。

 

⑦染める

 

染液が薄くなってくるので、第二染液の原液を足しながら、もう一度染めます。

中火で煮て、30分くらい。

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水洗いをして目指す色になれば

出来上がりですが、

私たちは、染める→媒染→染める→媒染→染める

染めの工程を3回行いました。

媒染をする時は、必ず染める工程で終えましょう。

 

⑧干す

 

11号帆布は布の繊維がすごく複雑になっているため、色がきれいになりませんでした。

 

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私のさらしと帆布 桜色と言うより肌色に近い桜色。

 

 友人のさらしと綿と麻の混合布は結構きれいな桜色です。

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でも、やっぱり純粋な桜色ではなく、

少し肌色が混じっていました。

もしかしたら、もっともっと枝の選定をして

(きれいな桜色にピカピカ光っているものだけ)

煮て染液を作ればもっと純粋な桜色が取り出せるのかもしれませんね。

 

 

 

5 まとめ

 桜は切る時期とかによって染液の色が違います。

同じ桜の枝からでも、同じやり方をしても毎年染液の色が違います。

煮だす温度、煮だす時間、冷ます時間などなど様々な要因によっても

全く違った色になってきます。

 桜はたくさんの色をためこんでいて、同じ色を出すことはほぼ不可能とも言われます。

 

皆さんも楽しんで、どんな桜色に染まるかなと思いながら

桜染めをしてみてくださいね。

そして、桜の色を少しいただいた布を

身に着けてお出かけされてはいかがでしょうか?

 

(2019.3.2更新)