clover-kのブログ

タイが好き。タイ衣装が好き。ハンドメイドが好き。天然石も好き。そんなことを綴っていきます。

タイ人と日本人のお寺に対する考え方の違い

 

タイの観光と言えば、まず第一に寺院が初めに出てくると思います。

 

そこで、タイ人と日本人のお寺に対する考え方の違いを

考えてみたいと思います。

 

そこを知っておいて、タイのお寺に行く事は

きっともっとタイのことを知ることにつながると思うから。

 

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1 タイ人と日本人の宗教と宗教観

 

タイ人の宗教の割合は、仏教が約95%を占めるほどの仏教国です。

 

(タイ人の宗教 仏教94・6%、イスラム教4・6%、キリスト教0・7%)

                        2011年の統計

 

日本も仏教を信仰する人の割合が多いのですが調べてみると約35%ほどになります。

 

日本人は、無宗教のひとの割合が一番多いです。

 

でも日本人の多くの人は、無宗教者であっても、

 

1年に1度くらいはお寺や神社にお参りに行く人が多いのも特徴です。

 

同じ仏教徒でも日本人とタイ人の「宗教観」は少し異なります。

 

日本人がお寺に行くのは「年に数回の人」が多いですが、

 

タイ人で仏教を信仰している人は、毎週欠かさずお寺に通う人もいます。

 

日本人もお寺が好きですが、タイ人はとてもお寺が好きです。

 

日本人は、お参りに費やす時間は少ないけれど、

タイ人が費やす時間は非常に多いです。

 

2 タイ人の宗教教育

 

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これは、タイの国旗です。

国旗の色には意味があり、赤は国家、

白は仏教、青は王室を示しています。

まあ、非公式とされていますが・・・

国旗に仏教が使われているのは、

タイの歴史によるものが大きいと思われます。

 

昔から仏教が国家形成において

特別な位置を占める宗教とみなされていたのです。

1977年に発布された「国家教育計画(仏暦2520年)」によって

より仏教の信仰と国民教育が密接に関わることになりました。

 

表1  1978年カリキュラム第29項:宗教に関する項目

 
 
目的 ①国家の一員たることを誇り、民族・宗教・国王を擁護する義務を知る。
②各人の置かれた状況に応じて、国王への義務を知る。
③タイ国旗は国のシンボルであることを知る。
④国家に対する義務を知る。
⑤宗教が、生活を送るうえでの原理であることを知る。
⑥君主としての国王の重要性を知る。
原理 ①すべてのタイ国民が主権を持ち、安全である。
②宗教は国家の精神的基盤である。
③国王は国力の源である。
内容 ①日常生活において、常に民族・宗教・国王への忠誠心を培う状況を提供する。
②民族・宗教・国王に対する国民の良識ある行動に関する写真や話を収集する。
③民族・宗教・国王に関する作文指導を行う。
④民族・宗教・国王に関する各種の活動を組織する。
赤十字団・国境警備隊・軍人に対して各種の物品・金銭的援助を提供する機会を設ける。
⑥国家防衛のため負傷した軍人や警官を訪問する。
⑦国家・愛国歌を歌い、国旗掲揚や祈祷により、愛国心を高揚させる。
愛国心を高める歌・宗教歌・国王賞賛歌・国王作曲の歌等を歌わせる。
⑨民族・宗教・国王への忠誠に関する寸劇を行わせる。

参考文献:平田、 1981年 6

 

2001年の改訂まで、

1978年カリキュラムは大きな変更をせず用いられてきました。

 

それから、だんだんと現在の世の中に合わなくなっていることから

2001年の改定になるのです。

宗教の内容に関する変化としては、

「宗教」が「仏教または自分が信仰する宗教」という記述に変化しています。

2008年の改定も同じようなものだそうです。

 

このような教育カリキュラムから長年、

幼児の時から仏教が身近になっている理由なのですね。

 

タイの仏教曲が流れるとほとんどのタイ人は歌うことが出来ます。

小学生の時に必ず習うそうです。

 

3 出家

 

 

タイは仏教徒が国民の95%とされて、

一般的な生活にも仏教の教えが根づいています。

 

徳を積むことをタンブンといい、

タイ人はタンブンを大切にします。

 

タンブンのブンとは、と言う事なんです。

タンブンは徳を積むためにするのです。

 

つまり、次の人生で自分が

よき状態で生まれ変わるためにするというわけです。

 

タンブンの中には、朝お坊さんに食べ物をわたす事、

貧しい人や困った人を助ける事、鯉に餌をあげる事、

などなどいろいろあります。

 

そんなタンブンのうち、最も徳が高いとされるのが出家です。

 

タイでは男性なら一生に最低1度は僧侶になることが当たり前なんです。

でも出家と言っても、数日間の人もいれば、

そのまま僧侶になる人もいます。

 

 

ただ、日本の仏教と違いタイは上座部仏教のため

僧侶は厳しい戒律の中で生活し、

一般の人からも敬われる存在となるため、

出家は特別な意味があることなのです。

 

4 お坊さん

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タイのお坊さんは、227条もの戒律を守らなければなりません。

227条の戒律の中には、どのようなものがあるのでしょうか?

一番重要な戒律は、性交、盗み、殺人、虚言の四つで、

これらを守らないと、追放されます。

「虚言」とはただの嘘ではなく、解脱できたとか、

超能力を体得したとか自称すること。

また、「性交」が最初に書かれていることから、

この事は、重要事項になっています。

タイの僧侶の、結婚出来る日本の僧侶とは、まったく違う点です。

 

その四つ以外の戒律は、追放まではされない戒律で、

その中でも比較的重い、13の項目があります。

そこには自慰をおこなうことや、

女性の身体に触れたり淫らな言葉をかけることをはじめ、

結婚の仲介をすること、

既定を超えた僧坊を建てること、

在家の信者と特別な関係を結ぶこと、

他の僧を誹謗したり、

他の僧の誡めを聞かず教団の秩序を乱すことなどが含まれます。

 

とくに女性との接触には神経質で、供物を受ける場合でも、

手渡しで女性の手に触れるのを避けるため、

いったん供物を布の上に置いてもらって、

その布を引き寄せて手に取るといった感じです。

 

簡単な懺悔告白で許さる、126項目があります。

所有が許されないものをもたない、

金銭に触れない、

飲酒をしない、

生き物を殺さない、
綿入りの寝具をもちいない、

土を掘らない、

正午以降に食事をとらないなどです。

でもこの項目も抜け道があるようです。

 

でも、どちらにしても日本のお坊さんと

タイのお坊さんには、大変な違いがありますね。

 

 

 

5 まとめ

 

 

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タイの友人とタイの寺院に行くたびに、

私達日本人と違うことをしみじみと感じます。

 

 いろいろなお寺にお参りをして、寄付したりお参りセットを購入して

長い間お祈りしたり、すごく丁寧に寺院巡りをしています。

折に触れてお寺のお坊さんに祈ってもらったり、

日常が仏教と切り離せない感じをひしひしと感じます。

 

ほとんどのタイの寺院では、タイ人は入場料はいりません。

 

こんなことをじっくりと感じながら

タイの寺院を訪れてみてくださいね。